貧家の子女が………

貧家の子女がその両親………  スウィフト(1667ー1745)

スフィフトは、アイルランドにおける員民の増加に対する独自の意見を持っていた。それは、扶養していく能力のない両親から生まれた子供が大多数を占めており、その子供たちを養っていく能力が国にはない、泥棒をして食っていくにも6才くらいにならないとできない、こういったことで、真の意味で子供は役たたずである。そのくせ毎年おびただしい数の子供が産まれてくる。だから、いっそのこと1才児くらいで肥らせて、食肉として利用したらいいのではないか。そうすれば、1才くらいまでは、母乳育ち金はかからなしいし、子供は美味なのでそれなりに高い金で売れるので両親の生活にも助かる。そして新たに子供を産み続ければどんどん儲かるというわけだ

恐怖度チェック

まあ、究極の恐怖といったところかな。でも自分は余り怖くないので5くらい

子供を食肉にせよ。と冗談か皮肉にせよ出たくらい、当時は社会に貧民が溢れ、今のアフリカみたいな状況がヨーロッパでもあったのだね。貧民は移民しなくては生きていけない時代だったのだね。今、アジア、アフリカはそういった時代なのだろうけど、解決策として子供を食べろなんて、冗談でも言えないよね

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ごくつぶし

ごくつぶし  オクターブ・ミルボー 1886年作

フランソワ爺さんは年のため働けなくなった。翌日妻は、爺さんに食事を出さなかった。働かざる者食うべからずという信念のためだった。爺さんは、かって自分も自分の両親や、乳をたくさんだしてくれた羊にそのような仕打ちをしたことを思い出し、運命を受け容れ、ベッドで静かに寝てそのまま亡くなった。妻は爺さんの死後、あの人は男らしい人だといって、金持ちが入るような墓に入れてやろうと、神父さんに言った。

恐怖度チェック

うううう、怖いぞ。9くらいあげてもいいかも

もの事の優先順位が狂っているのが、本当に怖い。全然おかしいことしたと思っていないことが怖いねえ。このおばさんは、自分が働けなくなっても甘んじて運命を受け容れるに違いないから、余計怖いねえ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

マウントドレイゴ卿の死

マウントドレイゴ卿の死  モーム(1874-1965)

オードリン博士は精神病医だった。マウントドレイゴ卿は患者だった。マウントドレイゴ卿は外相で生粋の貴族で鼻持ちならない俗物だった。自分より身分の低い者を見下す人物だった。マウントドレイゴ卿は、最近変な夢をみて悩まされていた。それは、父親が坑夫だった、オウェン・グリフィスという下院議員がいつも出てきて、マウントドレイゴ卿は恥ずかしい姿を絶えず見られるというものだった。翌日グリフィスに会うとそのことを知っているみたいで気持ち悪いと。オードリン博士は原因をマウントドレイゴ卿がグリフィスに何かしたに違いないと考え、尋ねたが、マウントドレイゴ卿はなかなか答えなかったが、ついに国会で田舎から出てきたグリフィスの両親その他支持者の前で、徹底的に愚弄するような答弁を行ったと言った。後で遣りすぎたと思っていると答えた。オードリン博士はグリフィスに謝罪するよう言った。マウントドレイゴ卿がある時、診察になかなか来なかった。ついに、マウントドレイゴ卿は夢の中でグリフィスを殺してしまい、夢遊病みたいになって駅から転落して亡くなった。実際のグリフィスも急病にかかって亡くなった。

恐怖度チェック

余り怖くないし、感じではちょっと古いネタの話かも 3くらいかな

でも、モームは語りが上手いので、面白い小説になっているね。精清廉潔癖に生きてきたが、他人を自分よりも価値のない者と思っているマウントドレイゴ卿は、叩き上げのグリフィスを内面の深いところで恐れていたのだね。グリフィスも生来の貴族のマウントドレイゴ卿に恐れを抱いていて、その二人は深いところでリンクしたんだね。傲慢と怯懦は最も遠い感情と見られるけど、実は一番近い感情なんだね

オードリン博士の口を借りて、モーム自身が小説家に対する考えを述べているね。それは、

小説の作者たちは、彼等の書く男や女がほんとうにこの通りだと思っているのか?人間がこれほど複雑で、どれほど意外で、彼等の魂の内部にどんな矛盾撞着した要素が共存しており、どんな暗い邪悪な争闘、相克に彼等が悩まされているか、作者たちがもし知ったら!

つまるところ、他人の内面など軽々しく分かるものではないということ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ひも

ひも  モーパッサン  1883年作

百姓のオーシュコルヌさんは、市場で短いひもを拾った。その場面を、かねてより仲が悪かった馬具師のマランダさんに見られた。その日市場で財布の落とし物があり、拾った人は届けるようにとの連絡が市場にいた人にあった。早速、マランダさんがオーシュコルヌさんが拾ったに違いないとの噂話を流した。オーシュコルヌさんは、拾っていないと必死の申し開きをしたが、みんなから信じてもらえず、拾った人が見つかっても、その拾った人と結託していたのに違いない村の人々は、囁き合った。オーシュコルヌさんは、死ぬまで自分は関係ないと言ったが、最後まで村の人に信じてもらえなかった。

恐怖度チェック

怖くないが、ある意味頑固な村人たちは、変な意味で怖いので、2くらいにしておこう。

これは、怖い話というよりも、村社会の前近代性を告発した小説ではないのか

| | コメント (0) | トラックバック (0)

罪のあがない

罪のあがない  サキ(1870-1916)

オクタビアン・ラトルは、快活で元気な男だったが、自分の家のひよこがたびたび惨たらしく殺されていたのを、ある家のねこの仕業と思い。その家の主人に猫を殺す了解を得て、その猫を殺した。しかしその猫の飼い主の子供3人がその現場をしっかり見ていた。そして猫のしわざではなく鼠の仕業だった。オクタビアンはチョコレートで懐柔しようとしたがだめで、自分の2才になる子供を仲立ちにして仲直りしようとしたが、オクタビアンが目をそらした隙に子供を浚って豚の腐った藁の中に投げつけた。オクタビアンが直ぐ入ったが、前になかなかいけず、ずるずる沈んでいった。3人の子供たちに助けを呼んだが、なかなか助けてくれず、最後に30分猫の前で祈って、自分はけどものだというのなら、許してやると言った。

恐怖度チェック

怖くない3くらい

ただし、不気味な話だね。子供には、子供のルールがあるということかな

| | コメント (0) | トラックバック (0)

死後の恋

死後の恋  夢野久作  昭和3年作

シベリア出兵に行っていた日本軍兵士が、元白軍(ロシア革命後、革命軍の赤軍に対して反革命軍が白軍)の兵士と思われる浦塩のきちがい博士と言われる男から話を聞いてくれるよう頼まれた。その話とは、白軍での行動時、ある貴族の男と知り合いになり、その男はロシア皇帝になんらか関係のある宝石を隠し持っているのを見せてくれた。ある作戦時、その男は機関銃で太股打ち抜かれ、仲間の兵士たちと別れてしまったが、その仲間の兵士たちが行った先で、赤軍の兵士の待ち伏せに合い。捕らえられ無惨に殺されてしまていた。男は宝石のことを思い出し、その戦場跡に行き、宝石を持った男を捜した。果たして、宝石を持った男は見つかったが、その男は女性だった。内ポケットに隠していた宝石は腹に銃弾を撃たれた跡の血と内臓の中から見つかった。きちがい博士はその死んだ女が自分のことを好いていたに違いないと確信し、その女性こそはアナスタシア皇女だったのだと思い。なので、日本人兵士にこの宝石を、彼女との「死後の恋」の証としてもらってくれと言った。日本人兵士はその男の話を無視して立ち去った

恐怖度チェック

余り怖くないし、出来のいい話でもないね。3くらいか

アナスタシア皇女伝説はいろいろあるね。ディズニーでもアニメ映画化されているね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

利根の渡

利根の渡  岡本綺堂 大正14年作

利根川に座頭(目が見えない)がいつも岸に立っていた。船が着く度に野村彦右衛門と言う者、の消息を聞いていた。渡し小屋に住んでいる平助爺さんは、座頭を不憫に思い。自分の小屋に住むように薦めた。そして座頭と平助は一緒に住むようになった。座頭がある時病気になった。もう助からないと思い。自分が何故盲になったか語った。野村彦右衛門というのは元の主人で、座頭が主人の妻の横恋慕してそれを咎められて、両目を潰されて放逐されたのだったと。座頭は仇と思いここで待っていたのだと。翌日死が近いと思い、自分の首に針を刺して死んでいた。それから数年後、利根の渡で野村彦右衛門というものが、船から落ちて溺れ死んだ

恐怖度チェック

余り怖くない4くらい

当時、主人の妻に恋の告白をするというのは、異常なことだし、それに対する両目の一突きというのは、残酷だけど、それを根にもって付け狙うというのも異常事態だね。まあ、人間の執念恐るべきというところかな

| | コメント (0) | トラックバック (0)

三浦右衛門の最後

三浦右衛門の最後  菊池寛  大正五年

三浦右衛門は、織田信長によって滅ぼされた今川家の当主の寵愛を受けた小姓だった。主家滅亡時に城から逃げてきたのだった。河原で遊ぶ子供たち逃げていこうと思っていた高天神城への行き方を聞くと、子供たちにバカにされ、その近辺の若者には、捕られたたが、武士らしからぬ命乞いをして、なんとか高天神城にたどり着いた。そこの城主は取り敢えず、日和見をしてそれなりに歓待したが、駿河で右衛門が主家から逃亡したと分かると、その城主は右衛門を殺そうとして、目前に連れ出した。そこで右衛門は命乞いをした、腕一本切ったら許してあげようと言うと。それでもいいというので腕を切られた、それでも城主は殺そうと思っていたので、もう一本切られたいいだろう。と言うとそれでもいいといい、そのように腕、足を次々と切られ、最後に首を刎ねられた

恐怖度チェック

何かしらないけど、これは怖い現代的な怖さではないけど、確かに怖い話だ

武士道とは死ぬことをみつけたり。なんていうけど、物凄く残酷なことなんだとこの話を読めば分かるね。武士道の綺麗な側面ばかり強調されているけど、グロテスクで残酷な側面も見逃すことはできないね

可愛そうな三浦右衛門。寵愛を受けたといっても自分の責任ではないのに、惨たらしく当時の世相では殺されなくてはいけなかったのだね。この話は大正五年作。大正デモクラシーの世だから発表できたのだろうね。これが時代がもう少したてば、もう世相はこのような話を許さなくなっただろうね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

剃刀

剃刀  志賀直哉  明治43年作

床屋の芳三郎は、剃刀の腕を見込まれて、親方の3人の弟子から選ばれて親方の娘と結婚して後を継いだ。一人の兄弟子はずっと芳三郎を支えてくれたが、もう一人の兄弟子がいったん芳三郎の下を離れて、戻って来てから、唆かされ、二人して店の金を使い込んだので、芳三郎は、二人とも頸にしてしまった。秋の皇霊祭前の忙しい時期、芳三郎は風邪を引いてしまった。店は忙しく、若い弟子は頼りにならず、芳三郎ではなければ出来ない仕事がたてこんだ。店の閉店前、芳三郎一人になったところで、若い男がやってきた。その男は、女郎屋に行く途中に身だしなみを整えようとしてきたみたいだった。風邪でふらふらする中、剃刀を扱っていた芳三郎は、今まで客を傷つけたことないのに、少し切ってしまった。男は寝込んでいて気がつかないみたいだった。そこで芳三郎は、その瞬間きれて男の喉に剃刀を刺してしまった。

恐怖度チェック

これは怖い。7くらいあげてもいいのではないか。でも怖さの質が、怪談とかではなく、近頃話題のきれる若者と一緒の感じだね。明治43年にも人はきれることがあったのだね。今だけの専売特許じゃなかったんだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

剣を鍛える話

剣を鍛える話  魯迅  1927年作

眉間尺という若者は、母から父の敵討ちするように言われた。父は、王妃が産み落とした鉄の玉を鍛えてふた振りの剣を作った。雌剣のみ献上し、雄剣は恐らく献上後、これ以上の剣が出てこないように殺されるだろうから、生まれてくる息子に敵討ちの為に残すと言われたと。果たして、父は帰って来ず、眉間尺は敵討ちのため旅立った。眉間尺は、黒い男と知り合った。黒い男は、眉間尺の剣とその首があれば敵討ちができるから自分を信じて欲しいと言い、眉間尺の首を刎ねた。そして、奇術の出し物として王の前に出た。黒い男は、眉間尺の首を水槽に入れ、水槽の中をよく見えるように王に言い、近くに来たところ王の首を刎ねた。水槽の中で、眉間尺の首と王の首が争った。眉間尺が不利とみた黒い男は、自から首を刎ね、水槽の中に落とし、二つの首が協力して王の首にとどめをさした。三つの首は傷だらけになり、見分けがつかなくなった。そこで、お棺には王の胴体と三つの首が入れられた

恐怖度チェック

怖い話というより、変な話だね。恐怖度3くらい。

ここでは、敵討ちしようとする者自ら死んでしまって、どうなるかと思ったけど、最後に敵討ちできてよかったね。という話だけど、敵討ちのみのために生まれたような若者は、ある意味、因習の犠牲になった悲劇で、くだらない社会因習告発の小説なのかも

| | コメント (0) | トラックバック (0)

竈の中の顔

竈の中の顔  田中貢太郎(1880-1941)

相場三左右衛門はある温泉宿に逗留していた。暇つぶしにその温泉宿の主人と碁を毎日打っていたが、相手が弱すぎて余り楽しめなかった。そこに旅の僧侶が、主人と碁を打っている中に見にやってきた。 三左右衛門が試しにその僧侶と碁を打ってみると、実力伯仲で大変楽しむことができた。そこで、毎日その僧侶と碁を打って楽しんだ。ある時僧侶がその宿に来なかったので、三左右衛門は、その僧侶の住んでいるという山に行ってみた。はたして山小屋がありそこにあの僧侶がいた。三左右衛門がその山小屋に行ってみると、あの僧侶は険しい顔をしていたが、茶を湧かすので、山の木を切ってくるといい、ちょっと待ってくれと言った。三左右衛門は仏壇にお布施を供えようとして、その仏壇のところで行くと、奥に生首があった。僧侶が帰ってくると、そこそこにして温泉宿に帰り、その宿を引き払い国に帰った。国に帰る途中、従者が迎えに来ていた。僧侶が三左右衛門が帰って来るから、迎えにいくがよいと言われたと言った。家にもどると、可愛がっていたいあた子供の首が無くなっていた。

恐怖度チェック

怖いと言えば怖いが、現代的な怖さじゃないのではないかな。4くらいにしておこう

生首を集めている僧の姿を借りた化け者の話なんだろうね。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

緑の物怪

緑の物怪  ジェラール・ド・ネルヴァル 1849年作

初めヴォヴェール城に住んでいた悪魔は、修道院の残骸で作られた一軒の家に住んでいて、夜ごとかちかちという音をたて、近隣の住人に恐怖を与えていた。その家に一軍団が踏み込んだが何もなかった。しかし夜になるとまた音がたった。そこで、豪胆なものにその家に夜入ってもらうことにした。年金の支払いを条件にその家に入った組頭がその家に入ると、そこは罎が勝手にかたかた鳴っていたのだった。組頭は罎を胸に思わず抱いたが、落として割ってしまった。するとその罎の舞踏は中止になり、割った下に裸の女が横たわっていた。その女が笑うなか緑色の罎を持ち帰った。組頭は、貰った年金を元手に、あるお針子の女と結婚した。結婚式にあの罎の葡萄酒を飲んだ。結婚後、生まれた子供は緑色の子供だった。子供は13才のとき消えてしまった。

恐怖度チェック

2くらいか。この話は、怖い話の中にいれたらいかんと思う。

よく訳の分からない話だね。これは、この組頭とお針子の女に教訓を与える話だったのだね。いかんせん古めかしい話だね

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ロカルノの女乞食

ロカルノの女乞食  ハインルヒ・フォン・クライスト(1777-1812)

アルプスのロカルノの近傍にある侯爵の古城があった。その城の一角に病気の女乞食が侯爵夫人の好意で間借りしていた。ある時侯爵が、その女乞食が借りている部屋は猟銃を置いておくところだったので、女乞食に隅に行くよう命じた。女乞食は腰を上げたとたん足を滑らせ腰を打ち亡くなってしまった。数年後、侯爵家は凶作等のために、その城を売り出そうとしたところ、お城を見にきた客人は、幽霊がでると言って、買い手が見つからなかった。侯爵は、幽霊が出るかどうかの真偽を確かめるため、その幽霊が出る部屋に一晩つめたところ、果たして幽霊が出た。侯爵はめったやたら剣を振り回し、ろうそくを倒し、火に包まれながら亡くなった。

恐怖度チェック

これも怖くないなあ。確かに侯爵は怖い思いをしたのは、事実だけど。読者は怖くない。1くらいか

身よりのない人には、優しく応対せねばいかん。ということをいいたい話だと思う。「恐ろしい話」ではないよね、絶対!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

盗賊の花むこ

盗賊の花むこ  グリム兄弟  1812年作

粉ひきのおやじの家に、美しい娘がいた。おやじは勝手に、金に不自由してそうでない、これといって悪いところのない男と娘を婚約させてしまった。娘はその男が気に入らず、その男の家になかなか行きたがらなかった。そこでその男は、無理矢理に娘にくる約束をさせた。娘が約束の日に男の家に行くと、途中鳥たちがその男の家が人殺しの家だと教えてくれた。その家に恐る恐る入ってみると、おばあさんがいて、家具の後ろに隠れるよう言った。娘が隠れて待っていると、その男と仲間たちが一人の少女を連れてきて、酒を飲ませて殺し、切り刻んで食べてしまった。その少女の指輪のついた指がその娘の隠れている場所に転がってきた。男たちが少女を食べて寝ている隙に、家に逃げ帰った。婚礼の日村の人たちのいる前で、男の悪事をばらし、証拠として指輪のついた指を見せると。その男の一団は捕まった。

恐怖度チェック

少し怖いかな。人間をそのまま食べて美味しいのかな。生で食べると案外美味なのかも。ここでは6くらいにしておこう

これは、グリム童話なんだけど、子供に話したらいけない話だよね。ちょっと残酷。いやーかなり残酷かも。でもこの娘も千切られた指をよく掲げて悪事を暴露できるな。性根が座っているね。この返は、昔の人は肝があるね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

お前が犯人だ

お前が犯人だ アラン・ポー  1844年作

バーナーバズ・シャトルワーズとオールド・チャーリー・グッドフェロウは隣人同士だった。オールド・チャーリーは6ヶ月前この村に来た気さくな人物で、度々バーナーバズ・シャトルワーズの家に晩餐に呼ばれてご馳走になっていた。ある時シャトルワーズ氏が出かけて、馬だけが帰ってきた。即シャトルワーズ氏の捜索が行われたが、なかなか見つからず、漸く、争った跡が残った水辺のある沼の水を引いた後から。甥のペニフェザー氏の血のついたチョッキが見つかった。直ぐにペニフェザー氏が捕らえられた。オールド・チャーリーは、この甥の後見になりなにかと世話を焼いた、村の人はこのことで、オールド・チャーリーに対する心証を良くした。オールド・チャーリーは、高価なワインが明日届くという連絡を受けた。これは生前シャトルワーズ氏がオールド・チャーリーに贈ると約束したものだった。オールド・チャーリーは、村の人にこのワインを振る舞おうとした、翌日届けられたワインの箱を開けたところシャトルワーズ氏の死体が出てきて「お前が犯人だ」と言った。これは、オールド・チャーリーが犯人だと思った作者が、ペニフェザー氏の死体を箱詰めにし、腹話術で会話したものだった。

恐怖度チェック

これも全然怖くないぞ。短い話なんだけど、要約するのにかなり文章を費やしてしまった。恐怖度は、3っていうところかな。

警察に任せず、自分で勝手に解決したらいかんではないか。必殺仕掛人じゃないのだからね

それに、最初から犯人がバレバレだし、ミステリーとしても成立していないのではないかな。でも1844年、日本では、黒船来航前でこの話だったら、ハイカラなのかも

| | コメント (0) | トラックバック (0)

信号手

信号手  チャールズ・ディケンズ  1866年作

作者は、「おうい。そこの人」と言って、下にいる信号手と話をしようとして降りていった。信号手がぞっとした顔をしたが、こころよく話をしてくれた。その信号手は、職業に似合わず、教養のある男だった。別れ際興味を持ったので、何か不満があるか聞いたところ、悩んでいることがあると言った。それではと、また翌日会う約束し、その翌日その信号手は、幽霊に悩まされていると告白した。働いているとき、上から「おうい。そこに人」と呼びかける声が聞こえるのだと。他にも幽霊が出て、電信線ががたがた鳴った後の。6時間後に、この線路に大事故があったのだとも告白した。そう言った話を聞いて別れた後、作者はその信号手が心を病んでいると思い、名医についた方が良いと思い。その考えを告げるため、その翌日また信号手のところに行ったとき、そこでは、あの信号手が列車に轢かれてしまった後だった。それは、その列車の機関手が、大声で「おうい。そこの人」と呼ぶかけているのに、その信号手は逃げなかったので轢いてしまったのだと。

恐怖度チェック

これは、多少は怖いね4くらいか

でも、ややこしい短編で、要約しづらいやんけ

要は、この信号手は未来を予見できたのだね、まあ1866年、日本では明治維新前後に、鉄道に信号手がいたというのは、やはり文明国という気がするね。鉄道という当時ハイカラなものと幽霊というレトロなものの組み合わせは、斬新だったのかもね

| | コメント (0) | トラックバック (0)

爪 アイリッシュ 1941年

元警部のモロウは、ロベール料理店で名物の兎のシチューを注文しながら、過去の事件を回想した。昔、この店の地下の骨董店の店主が強盗され殺されたのだった。男は足が悪かったので、料理店から料理を運んでもらっていた。そこで、モロウは爪を見つけた。金庫を開けるとき剥がれてしまったものらしい。そしてこの事件は、料理を運んだ者の仕業だと結論づけた。はたして、上の店に行くと手に包帯をした男がいた。しかし指がなく、そこでしらみつぶしに爪のはがれた指を探したが見つからなかった。犯行はその男だと分かっていたのだが、証拠が見つからなかったので、結局捕まえることは出来なかった。料理が運ばれてきて、料理長の腕を褒めたところ、以前一回だけ兎の味以外の味がしたと苦情を受けたことがあると言った。

恐怖度チェック

これも怖くない、2くらいだね。

あの「幻の女」のウィリアム・アイリッシュの短編だけど、たいしたことないね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

蠅  ルイージ・ビランデルド(1867-1936) 

ザルー は雨の中、無理に働いて、炭疽病を発病してしまった。弟のネリーと婚約者のザーロが医者を呼びに行った。医者が何か虫にさされた覚えがないか聞いた。ザルーは蠅にさされたことを思い出し、その蠅がネリーさすのを見た。弟と婚約者が結婚するであろことが、我慢ならんのだった。

恐怖度チェック

全然怖くない。これも1くらいか。夢と現実の狭間で、蠅の姿が大きく見えたところが、怖いところなのかも知れないけど、どうって言うことはない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

バッソンピエール元帥の回想記から

バッソンピエール元帥の回想記から  ホフマンスタール  1900年作

元帥は若い頃、町なかで丁寧におじぎをしてくれるある女の人を気に入った。そして召使いに命じて、逢い引きの手はずを整えさせて、金曜日にその女の人と会った。二人は愛し合い、そして分かれがたく思い、日曜日に会う約束をした。当時その町はペストが流行し始めていた。日曜日約束の場所に元帥が行ったが、部屋には、4,5人の男と頭に布をかぶせられた男女の死体があるだけだった。

恐怖度チェック

この話も怖いのかなあ、1ぐらいだね

確かにペストは怖いけど、怖い種類が違っているし、この女の人が誰か分からない謎の人物だったのは、あとから考えると怖いということかな

| | コメント (0) | トラックバック (0)

詩人のナプキン

悪人の哲学でやろうとしたのですが、マルクスとかニーチェ、アウグスチヌス、韓非子などで要約し、語るのは自分には学才がなさ過ぎて無理です。これは取り敢えず保留して、またいつか再開したいと思います。

そこで、同じ筑摩文学の森の「恐ろしい話」で、要約、感想を書いていきたいと思います。

詩人のナプキン  アポリネール  1910年作

プレロオグは、4人の将来有望な詩人に毎日、違った時間にそれぞれ食事に招待していた。ただし、同じナプキンを使っていた。ナプキンはどんどん汚れていき、このナプキンに細菌が密着し、それぞれの詩人は最後に素晴らしい詩を残して相次いで亡くなってしまった。このナプキンを広げてみてみると、それぞれ4人の姿のしみがついていた

恐怖度チェック

全然怖くない。このプレロオグが、貧しい詩人を騙して、最終的に殺してしまったのだから、こっちは悪人度、6くらいか

恐怖度は2くらいにしておこう

この文学の森、本当に怖い話があるのかな

| | コメント (0) | トラックバック (0)