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剃刀

剃刀  志賀直哉  明治43年作

床屋の芳三郎は、剃刀の腕を見込まれて、親方の3人の弟子から選ばれて親方の娘と結婚して後を継いだ。一人の兄弟子はずっと芳三郎を支えてくれたが、もう一人の兄弟子がいったん芳三郎の下を離れて、戻って来てから、唆かされ、二人して店の金を使い込んだので、芳三郎は、二人とも頸にしてしまった。秋の皇霊祭前の忙しい時期、芳三郎は風邪を引いてしまった。店は忙しく、若い弟子は頼りにならず、芳三郎ではなければ出来ない仕事がたてこんだ。店の閉店前、芳三郎一人になったところで、若い男がやってきた。その男は、女郎屋に行く途中に身だしなみを整えようとしてきたみたいだった。風邪でふらふらする中、剃刀を扱っていた芳三郎は、今まで客を傷つけたことないのに、少し切ってしまった。男は寝込んでいて気がつかないみたいだった。そこで芳三郎は、その瞬間きれて男の喉に剃刀を刺してしまった。

恐怖度チェック

これは怖い。7くらいあげてもいいのではないか。でも怖さの質が、怪談とかではなく、近頃話題のきれる若者と一緒の感じだね。明治43年にも人はきれることがあったのだね。今だけの専売特許じゃなかったんだ。

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